PlayStation 5(PS5)は、その高い性能とデザインで人気ですが、ユーザーの中には「横置きにすると壊れるのではないか?」と心配する声もあります。特にインターネットやSNS上で見かける情報では、「縦置きが推奨されているが、横置きは故障の原因になる」という意見が話題になっています。
しかし、実際にはPS5の横置きは公式にも許可されており、設計上も問題ないとされています。ただし、いくつかの注意点を守ることが必要です。今回は、PS5の横置きによるリスクや、横置きでも安全に使うためのポイントを解説します。
1. PS5の設計と公式の立場
ソニー公式では、PS5は縦置きと横置きのどちらでも問題なく使用できるとしています。公式マニュアルでも、PS5のスタンドを使用すれば両方の配置が可能であることが示されています。
特に内部設計においては、冷却システムや排熱機構が縦置き・横置きにかかわらず効果的に働くように設計されているため、横置きにしても基本的には問題ありません。
2. 横置きが故障につながる理由は?
ネット上で横置きにすると壊れると言われる理由はいくつか考えられますが、最も一般的なものは以下の通りです。
2.1 液体金属の漏れ
PS5では、液体金属を使用してCPUの冷却を行っています。この液体金属が横置きの状態で漏れ出してしまうと、基板にダメージを与え、最悪の場合は故障につながる可能性があります。
ただし、これはごく少数の報告であり、通常使用でこうした問題が発生することは稀です。ソニーもこの点について、問題ない設計になっていることを強調しています。
2.2 排熱効率の低下
横置きにした場合、PS5の排熱機能が正常に動作しないという意見もあります。特に、狭い場所や換気が悪い環境で横置きにすると、空気の流れが妨げられ、内部温度が上昇する可能性があります。
これは縦置きの場合でも同様で、通気性の良い環境で使用することが重要です。
3. 横置きで壊れないための注意点
PS5を横置きにする場合は、以下の点に気を付けることで故障を防げます。
3.1 正しいスタンドの使用
横置きでも必ず付属のスタンドを使用しましょう。これにより、PS5が安定し、通気が確保されます。スタンドを使わないと、傾きやぐらつきが発生し、長期間の使用で内部パーツに負担がかかる可能性があります。
3.2 通気性を確保する
横置きにしても、PS5の排熱口を塞がないように配置することが大切です。少なくとも、壁や他の機器から5〜10センチメートルほどの距離を保ち、空気の流れを妨げないようにしましょう。特に狭いラックやキャビネットに入れて使う場合は、空気がこもらないように注意が必要です。
3.3 定期的な掃除
横置きに限らず、PS5を長期間使用すると内部にほこりが溜まりやすくなります。定期的にPS5の掃除を行い、冷却ファンや通気口の詰まりを防ぐことで、故障リスクを減らせます。
4. 実際のユーザー報告と対策
一部のユーザーからは、PS5を横置きにして使っていたところ異音が発生したり、冷却性能が低下したという報告があります。しかし、こうしたケースは通常、設置環境や使用状況が原因となることが多いです。
PS5を安全に使うためには、設置場所の温度管理や定期的なメンテナンスが重要です。例えば、夏場は冷却効率が低下しやすいため、エアコンなどで部屋の温度を管理することも対策の一つです。
まとめ
PS5を横置きにしても問題ないですが、いくつかの注意点を守ることが大切です。液体金属の漏れや排熱問題が心配な場合は、以下の対策を行いましょう。
- 必ずスタンドを使用する
- 通気性の良い場所に設置する
- 定期的に掃除をする
こうした基本的なポイントを守れば、横置きでもPS5は問題なく使用できます。


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